愛媛からNPBへ。元巨人ドラ1・
河原純一監督が伝える「プロ意識」

  • 寺下友徳●取材・文・撮影 text & Photo by Terashita Tomonori

 4月1日に開幕した独立リーグ・四国アイランドリーグplusが、かつてない注目を集めている。その中心にいるのは、高知ファイティングドッグスに入団した、MLB通算555本塁打のマニー・ラミレス。待望の1発がいつ出るのかもさることながら、開幕2戦目を「ドタキャン」するなど、さまざまな話題をファンに提供している。

 そんな四国で静かに闘志を燃やしているのが、愛媛マンダリンパイレーツで指導者の道を歩みだした河原純一監督だ。

監督として1年目のシーズンを迎える河原純一監督(前列中央)監督として1年目のシーズンを迎える河原純一監督(前列中央) 1994年にドラフト1位で駒澤大から巨人に入団し、マウンド上で表情を変えない「鉄仮面」ぶりでリリーフエースとして活躍。2002年には日本一のマウンドも経験したが、その現役生活は無念に満ちていたという。

「1998年の開幕前、東京ドームでのシートバッティングで松井(秀喜)相手に登板したんです。その時は指にボールがかかって、真っすぐで空振りが取れた。でも、その直後に右肩が飛んで手術。その後、2002年の日本シリーズ前に、同じ東京ドームでのシート打撃で松井に同じコースへストレートを投げたら、詰まったのにライトスタンドまで持っていかれた。あの時の感情は何とも言えなかったですね......」

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