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「リザーブ侍」たちの献身があってこその
快進撃。日本がWBC3連勝 (3ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by AP/AFLO

 平田にとって、スタメンで出るか、ベンチに控えるかは大きな問題ではないという。

「スタメンだろうとベンチだろうと、変わらず準備をしっかりしていたので、試合に問題なく入っていけました。国際大会ではスタメンもベンチも関係ない。ベンチで試合を見て感じることもありますし、常に試合に集中していれば、試合の疲れはベンチでもありますからね」

 勝負強いだけでなく、チーム打撃も厭わない平田の存在は、今後よりクローズアップされていくかもしれない。

 中国戦の8回裏にようやく「初打席」を迎えたのは、パ・リーグを代表するアベレージヒッターである秋山翔吾だった。秋山はファーストストライクをきっちりとらえ、レフト前に運ぶ安打を放ってみせた。

「(1次リーグの)順位も決まっていましたし、試合に出た時もすでに点を取ってくれていたので、そんなにピリピリした場面ではありませんでした。もっと緊張する場面でやらなきゃいけないんだなと想定してやっていました。まず1本(ヒットが)出たのと、守備にもつけて景色を見られた。出させてもらって、ありがたかったですね」

 秋山は強化試合で足に死球を受けた影響が尾を引き、3月6日の全体練習を欠席している。万全ではないなかでWBCを戦っているが、それを言い訳にするつもりはない。

「シーズン中も全力でできることばかりじゃないですし、なるべく早くいい状態に治ってくれたらいいなと。あと、いきなりパッと力が入った時にケガをしないように、いろんな準備をしながら試合に入れるようにしたいです」

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