2016.06.28

日米通算2000本安打の福留孝介が語る「忘れられない1本」

  • 岡部充代●文 text by Okabe Mitsuyo
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 6月25日の広島戦(マツダスタジアム)で阪神の福留孝介が日米通算2000本安打を達成した。福留はPL学園3年の1995年のドラフトで近鉄から1位指名を受けたが、入団を拒否。その後、日本生命を経て98年のドラフト1位で中日に入団する波乱のプロ野球人生のスタートとなった。それでも1年目から持ち前の打力を買われて試合に出場し、コツコツとヒットを積み重ねていった。そしてプロ18年目にしてたどりついた2000本という大台。福留が今の心境を語った。

日本人選手として史上6人目の日米通算2000本安打を達成した福留孝介

―― 日米通算2000安打を達成された、今の率直な気持ちは。

「ホッとしているというのが一番です」

―― 2000本を意識したのはいつ頃ですか。

「全然、意識はしなかったですよ。変な話、『2000本打ったら、もう現役終わりですよ』と言われたら意識するでしょうけど。でも、そんなことはないですし、シーズン途中ですから」

―― では、福留選手にとって2000本はどういう数字でしょうか。

「すごい数字だと思います、やっぱり。この世界に入ってきて、まさか自分が2000本も打てるとは思ってなかったし。やっぱり、その数字はすごいなと」

―― そのすごい数字に到達できた要因を3つ挙げるとすると。

「1年目からヘタだったにもかわわらず、我慢して使ってもらったこと。これだけの年数やれるだけ、丈夫に生んでくれた両親。あとは、自分ひとりでできるわけじゃなくて、周りの人たちの助けがあって、2000本という数字を達成できたんで。ひとりじゃ練習もできないし、手伝ってくれる、助けてくれる人たちがたくさんいたことですかね」