2016.06.01

セの外国人スラッガーに聞く
「なぜ山田哲人は本塁打を打てるのか?」

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

―― ゴメス選手が考える「ボールを遠くに飛ばすコツ」を教えてください。

「パワーだけじゃなく、ボールをしっかり芯で捉えて強いスイングができること。山田選手はそういう意味で、正しいバットの出し方をしていますよね。ちょうど手が伸びて、力がいちばん伝わる位置でボールを捉えている。それにボールの当たる位置もいいから、引っ掛けたり、フックしたりせずに、ボールにバックスピンがかかって遠くに飛んでいくんです」

 ゴメスは、本塁打王争いをしているほかの外国人選手がほぼノーステップでスイングするのに対し、山田ほど大きく足を上げることはないが”レッグキック”をする打者である。

「僕はレッグキックをするようになってからメジャーでもホームランが増えました。足を上げることで力がたまり、打球にパワーが乗りますから。山田選手の場合も、レッグキックがホームランを打てているひとつの要因だと思います。足を大きく上げるとタイミングが取りづらいという問題がありますけど、メジャーにもレッグキックをする選手はいますし、山田選手はタイミングを取るのもうまい選手だと思います。

 彼と似た選手ですか……ホームランを打って、高打率を残せる選手は多く見てきましたが、あの体のサイズでそれができる選手は、僕のキャリアのなかで見たことはありません。彼はすべてが備わっている選手ですよね」