まさかの「交流戦セ・リーグ優位説」。パに勝ち越せるこれだけの根拠 (5ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

◎セ・リーグの頼れる「助っ人」たちがパ・リーグを圧倒する!?

 今年のセ・リーグは、外国人選手も元気だ。新外国人のビシエド(中日)をはじめ、エルドレッド(広島)は開幕から好成績を残しており、昨年ほぼシーズンを棒に振ったバレンティン(ヤクルト)も本塁打争いを演じている。

「やっぱり、長打は試合展開をガラッと変えるいちばんの要素ですからね。ヒット3本打って1点も入らないってこともありますから。そういう意味で、今年のセ・リーグの外国人選手は1発で試合を決める力がある。中日はビシエドの1発で5試合勝ちを拾っているし、広島が好調なのはエルドレッドの存在が大きい。ゴメス(阪神)も勝負強くホームランを打てるし、ロペス(DeNA)も調子が上がってきた。バレンティンも、開幕当初は下半身がフラフラしていたけど、今はしっかりしてきた。今年はどのチームも長打を打てる外国人がいる。巨人ぐらいですか、大きいのを打てる外国人がいないのは……」(山﨑氏)

 こうしてセ・リーグのプラス材料を並べていくと、今年は勝ち越せるのではないか、少なくとも互角の戦いを繰り広げてくれそうな予感がするのだが……。

「はっきりしているのは、ソフトバンクが抜けているということです。そこに対して、セ・リーグのチームはどう戦えるのか。ソフトバンクに勝てるチームがあれば上位が見えてくるでしょう。とにかく、エースをぶつけていくことが重要だと思います。今年のセ・リーグは混戦ですので、交流戦でこけてしまうとズルズル取り残される可能性もあります」(高橋氏)

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