2016.04.27

弟・良太が語る「偉大なる兄・新井貴浩の2000本安打の真実」

  • 岡部充代●文 text by Okabe Mitsuyo
  • photo by Kyodo News

 4月26日のヤクルト戦(神宮)で史上47人目の2000本安打を達成した広島の新井貴浩。1999年に駒沢大からドラフト6位で入団したが、決して大きな期待をかけられている選手ではなかった。だが、来る日も来る日もバットを振り続け、いつしかチームの中心選手になっていた。そんな兄を誰よりも近くで見ていたのが弟の良太だ。果たして、弟の目に兄の2000本安打達成はどのように映ったのだろうか。

2011年から4年間、ともに阪神でプレーした貴浩(写真左)と良太の新井兄弟

 2000安打を達成した兄貴のことは、単純にすごいと思いますね。同じプロ野球選手として、2000本という数字がどれだけすごいか分かるので、余計にそう思います。

 マツダスタジアムのタイガース戦で決められれば、両方のファンに祝福してもらえて、兄貴もお礼を言えてよかったと思うんですけど、最後、足踏みせずに打てたのはよかったですよね。兄貴もホッとしていると思います。

 兄貴がプロに入るときは、2000本も打つなんてまったく考えていませんでした。兄貴自身も頭になかったでしょうし、家族の中で話題になったこともありません。どれだけ打つとか、そんなことよりも、新井家からプロ野球選手が出た。まして地元・カープ、みたいなことに感動していたと思います。

 家族の間でその話が出たのは、去年のオフくらいですかね。それもちょこっとですよ。「もうちょっとだな」という程度です。身内なので、世間やマスコミの熱とは違いますよね。

 兄貴が2000本打てたのは周りの方に恵まれていたのと、やっぱり本人がそれだけ努力したからだと思います。大きなケガもなかったですしね。