大谷翔平も一目置く打撃センス。近藤健介「打てる捕手」への挑戦は続く
フィギュアスケートの羽生結弦、水泳の萩野公介が、野球界の大谷翔平(ファイターズ)と藤浪晋太郎(タイガース)、田中正義(創価大)と同い年ということもあって、1994年度に生まれたアスリートは"世界に羽ばたく世代"だと言われている。
しかしプロ野球界で言うなら、そのひとつ上、1993年度に生まれた選手たちもなかなかのものだ。
昨年、リーグ3位の打率.326をマークした近藤健介
ピッチャーで言うなら、ホークスの武田翔太が昨秋の侍ジャパンの試合で先発を任され、トミー・ジョン手術から復帰した釜田佳直が今シーズン、開幕からイーグルスのローテーションを守っている。ルーキーの今永昇太(ベイスターズ)、原樹理(スワローズ)の2人も開幕から先発ローテーションの一員だ。
バッターに目を向けてみても、サードのポジションを勝ち取ったドラゴンズの高橋周平は、今や3番を任されるまでになった。ルーキーでもタイガースの高山俊、バファローズの吉田正尚がともに開幕から1番バッターとして結果を残している。
その吉田が、逆方向へ打つテクニックを高く評価しているのが、同い年の近藤健介だ。
ファイターズとの試合でレフトを守っていた吉田は、左バッターの近藤が逆方向への高い意識を持っていることに気づいた。ツーストライクまで追い込まれてからも、逆方向を意識してボールをギリギリまで引きつけようとするから、簡単に三振しない。自分のバッティングに足りていないのはそういうところだと吉田は思い知らされたというのである。近藤は自らのバッティングについて、こんなふうに言っていた。
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