2015.05.25

DeNAは「鬼門」の交流戦を乗り切ることができるのか?

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 5月某日。ここまでの戦いを振り返るDeNA中畑清監督の口調はじつに滑らかで、その一語一句に手応えと自信がみなぎっていた。

「毎試合のように1点差ゲームでワクワクするよね。高田(繁)GMは『大差の方が気は楽だ』と言っていたけど、オレは1点差の野球が楽しいね(笑)。1試合入魂、完全燃焼ですよ。スタンドを見てよ、熱気ムンムンでさ。ファンが毎試合、勝つ気でいてくれる。だから逆境をはね返すことができるんだ」

5月24日の阪神戦で負傷退場した筒香嘉智。交流戦に出場できるのか気になるところだ

 DeNAは、5月26日からはじまる交流戦を球団初の首位で迎えることとなった。この勢いのまま交流戦を乗り切れば、12球団で唯一出場していないクライマックス・シリーズ進出に近づき、その先には17年ぶりのリーグ優勝も見えてくるはずだ。しかし、DeNAにとって交流戦は "鬼門"であり、心中穏やかでないファンも少なくない。

 昨年は13勝11敗とはじめて交流戦で勝ち越したものの、これまで最下位は最多の4回。通算成績も102勝156敗6分で、勝率.395は12球団ワーストである。はたして、今年のDeNAは交流戦を乗り切ることができるのか。進藤達哉ヘッドコーチに聞いてみた。

―― これまでDeNAは交流戦を苦手としていました。

「そういう意識はまったくないです。毎年チームは違うわけですから。勝ち抜く手応えについては......過去に、今の我々のような状況にあったチームが、交流戦で貯金を使い果たしたケースもありますし、その逆もある。そういった意味で、今回の交流戦は大きなヤマになるかもしれないですね。パ・リーグのチームとはオープン戦で試合をしましたけど、特別な意識はありません。ただピッチャーの質という点では、セ・リーグよりもパワー系の投手が多いイメージがあります。そういう投手たちを相手にどんな戦いができるのか。それがカギになることは間違いないです」