メジャー帰りの日本人選手で最も活躍したのは誰?

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva

ひと駅コラム「それ気になってました」(9)

 今シーズン、アメリカでプレイしていた4選手が日本球界復帰を果たした。黒田博樹は広島、松坂大輔はソフトバンク、田中賢介は日本ハム、中島裕之はオリックスへ入団した。彼らがどんな活躍を見せてくれるのか、楽しみにしているファンも多いことだろう。

 ということで、これまでアメリカでプレイし、日本球界に復帰した1年目の成績を調べてみた。
( )は復帰年と復帰先の球団

柏田貴史(98年/巨人)2試合、0勝0敗、防御率0.00
木田優夫(00年/オリックス)24試合、3勝3敗3S、防御率5.66
(06年/ヤクルト)56試合、3勝5敗8S、防御率3.09
伊良部秀輝(03年/阪神)29試合、13勝8敗、防御率3.85
吉井理人(03年/オリックス)24試合、2勝7敗1S 防御率6.51
野村貴仁(03年/日本ハム)6試合、0勝0敗、防御率11.81
佐々木主浩(04年/横浜)25試合、1勝2敗19S、防御率3.18
新庄剛志(04年/日本ハム)打率.298、24本塁打、79打点
小宮山悟(04年/ロッテ)18試合、3勝4敗、防御率5.22
石井一久(06年/ヤクルト)28試合、11勝7敗、防御率3.44
高津臣吾(06年/ヤクルト)48試合、1勝2敗13S、防御率2.74
中村紀洋(06年/オリックス)打率.232、12本塁打。45打点
井口資仁(09年/ロッテ)打率.281、19本塁打、65打点
福盛和男(09年/楽天)35試合、7勝1敗10S、防御率2.18
田口壮(10年/オリックス)打率.261、3本塁打、10打点
城島健司(10年/阪神)打率.303、28本塁打、91打点
大家友和(10年/横浜)22試合、7勝9敗、防御率4.59
小林雅英(10年/巨人)12試合、0勝0敗1S、防御率5.14
藪恵壹(10年/楽天)11試合、0勝0敗、防御率4.91
薮田安彦(10年/ロッテ)63試合、2勝5敗1S、防御率3.15
高橋建(10年/広島)26試合、4勝5敗、防御率9.30
松井稼頭央(11年/楽天)打率.260、9本塁打、48打点
岩村明憲(11年/楽天)打率.183、0本塁打、9打点
川上憲伸(11年/中日)7試合、3勝1敗、防御率2.83
井川慶(12年/オリックス)12試合、2勝7敗、防御率4.65
岡島秀樹(12年/ソフトバンク)56試合、0勝2敗9S、防御率0.94
(14年/ソフトバンク)44試合、4勝4敗、防御率2.11)
斎藤隆(13年/楽天)30試合、3勝0敗4S、防御率2.36
五十嵐亮太(13年/ソフトバンク)51試合、3勝3敗12セーブ、防御率2.53
福留孝介(13年/阪神)打率.198、6本塁打、31打点
西岡剛(13年/阪神)打率.291、4本塁打、44打点
高橋尚成(14年/横浜DeNA)10試合0勝6敗、防御率5.29
建山義紀(14年/阪神)8試合、0勝0敗、防御率3.68

 これを見れば、ほとんどの選手がかつて日本でプレイしていた時のような活躍をしていない。たとえば、復帰1年目に2ケタ勝利を挙げたのは、伊良部と石井のふたりだけ。また、3割をマークした打者は城島ただひとりだけ。

 アメリカで思うような結果を残せず、名誉挽回とばかりに日本復帰を果たした選手も多かったと思うのだが、現実はなかなか厳しい。ただ、そんな中、復帰1年目にキャリアハイの成績を残した選手がいる。それが新庄だ。日本ハムの北海道移転のシンボルとして日本復帰を果たした新庄は、バッティングだけでなく持ち前の明るさでチームを牽引し、プレイオフ進出の立役者となった。

 はたして、今シーズン、日本球界に復帰した4選手はどんな活躍を見せてくれるのか注目だ。

ひと駅コラム>>

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る