大谷翔平、新春の誓い「15勝、20本塁打は達成したい」
大谷翔平インタビュー(後編)
2014年、投げても打っても大飛躍を成し遂げた大谷翔平。高卒3年目にして一流プレイヤーの証である年俸1億円に到達した。さらなる進化に注目が集まる2015年。はたして大谷翔平が目指すものとは何なのか?
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2014年は日本人最速の162キロをマークした大谷翔平
―― じつはずっと訊きたかったことがあるんですけど......去年の2月1日、栗山(英樹)監督に怒られたじゃないですか。キャンプ初日、ブルペンで投げた時、フォームがバラバラで、監督は「ウエイトトレーニングで体をデカくし過ぎたんじゃないか」って......。
「『ふざけるな』って言われました(苦笑)。オフの間、トレーニングして体も大きくなっていたんですけど、その間、僕はあんまり投げてなかったんです。オフの間に体が変われば、フォームが変わってくるのは自分でわかっていました」
―― でも、周りはずいぶん騒ぎましたよね。
「『大丈夫か』っていう記事も多かったですし、監督からも怒られましたけど、僕としては、そんなに悪いことしたかな、っていう感じでした。だって、音合わせの作業は、キャンプが始まってからでいいなと思っていたんです」
―― 音合わせ?
「そう、音合わせ」
―― 野球の話なのに、まるでコンサートマスターみたいなことを言い出しましたね(笑)。
「あれはですね、僕からしたら、前へ進むための段階なんです。決して、後ろに下がっているわけではない。一見、技術的に衰えているというか、フォームがバラバラなように見えますけど、それは体が大きくなって肉体的なレベルが向上したから、そのレベルにフォームがまだついていなかっただけなんです」
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