2014.09.12

23年ぶりセ界制覇はあるか? 広島逆転Vの条件を問う

  • 阿部珠樹●構成 text by Abe Tamaki
  • photo by Nikkan sports

 9月2日からの巨人3連戦に3連敗した時は、広島23年ぶりのリーグ優勝への希望もしぼんだと思われた。だが、その後持ち直して、なんとか食らいついている。9月15日(月)からのホーム3連戦次第では、巨人をとらえ、逆転優勝する可能性もまだ残っている。広島カープ逆転Vのためには何が必要なのか。

8月30日に初勝利。以後も好投を続けるヒース

 評論家の北別府学氏はエースの奮起をキーにあげる。
「前田健太はここ数試合、勝ち星から遠ざかっているが、状態は決して悪くない。ジャイアンツ3連戦での負けも、不運やミスに足を引っ張られたものだった。ただ、エースらしい意気込みを態度と結果で示してほしい気持ちもある」

 ひとつ例を挙げるならば、9日の中日戦の投球だ。
「8回無失点は立派な内容だけど、調子を落としているならともかく、尻上がりに良くなっている中で、完封せずに降板というのは寂しい。ベンチの意向や投球数もあるだろうが、連戦の頭を任せられているエースがしっかり完封すれば、あとにつづく投手への影響は大きい。巨人との直接対決でもエースの意気込みを見せてほしいね」

 マエケン好投は絶対条件だろう。ほかに投手陣でカギを握るのはだれか。北別府氏と同じくOBで評論家の小早川毅彦氏は8月から戦列に加わった外国人のヒースを挙げる。
「ここまでの投球を見ていると、かなり期待できますね。これからの戦いの中ではマエケンと先発の両輪になるのでは」

 北別府氏のヒースへの評価も高い。
「状態だけでいえば、今はマエケン以上。球速は150キロ台も出るし、スピンが効いたストレートで、腕が遅れて出てくるので、打者には数字以上に速く感じられるはず。たまに投げるナックルカーブも効果的だね」