2014.05.23

現在21連勝中。セ界最強の広島リリーフ陣はこうして完成した

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小内慎司●写真 photo by Kouchi Shinji

 交流戦がスタートし、ソフトバンクに連敗を喫した広島だが、まだ2位の阪神とは2ゲーム差。依然、セ・リーグの首位を快走している。その好調の要因は、リーグトップのチーム防御率を誇る投手陣であることは間違いないが、なかでも中田廉、永川勝浩、一岡竜司、キャム・ミコライオが形成する磐石のリリーフ陣の活躍が際立っている。

今季、急成長を遂げた入団6年目の中田廉。

 今季、広島のリリーフ陣は開幕から44試合を消化して、黒星がついたのは5月21日のソフトバンク戦での永川の一度だけ。ちなみに、他のセ・リーグ5球団のリリーフ陣の敗戦を見ると、巨人7敗、阪神4敗、中日8敗、DeNA8敗、ヤクルト10敗。それだけでもいかに広島のリリーフ陣が安定しているかがわかる。さらに言えば、6回までにリードをした試合においては21勝0敗と、驚異的な数字を残している。

 5月22日現在、彼らの成績を見てみたい。

中田廉/15試合、2勝0敗6ホールド、防御率0.84
永川勝浩/17試合、1勝1敗9ホールド、防御率2.81
一岡竜司/18試合、1勝0敗12ホールド、防御率0.00
ミコライオ/14試合、0勝0敗11セーブ、防御率1.35

 広島がリードした試合で、おもに6~7回に登場するのが中田だ。身長189センチ、体重90キロの恵まれた体格から、最速144キロのストレートとスライダーを軸に、シュート、フォーク、チェンジアップ、カーブなどの多彩な変化球を投げ分ける。昨年のオフは休みなく練習し、キャンプでは技術面を伸ばす練習がしっかりできたことが、今の活躍につながっていると中田本人は言う。

「結果は出ていますが、今も緊張だらけ不安だらけです。僕は6年目なので、最後のチャンスをモノにするという気持ちで、一岡や永さん、ミコにいい形でつなげるように頑張って投げるだけです」