2014.05.03

プロ野球開幕1カ月。解説者7人が選ぶ「3大ニュース」

  • スポルティーバ●構成 text by Sportiva
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 プロ野球が開幕して1カ月が過ぎた。セ・リーグは広島が開幕から好調を続け、パ・リーグはオリックスが今世紀初の貯金2ケタを達成するなど、順調なスタートを切った。個人に目を向けると、大瀬良大地(広島)、石川歩(ロッテ)らのルーキーに、新外国人のレスリー・アンダーソン(巨人)、マウロ・ゴメス(阪神)といった新戦力の活躍が目立つ。そこで解説者7人に開幕1カ月で起きた様々な出来事からそれぞれの「3大ニュース」を選んでもらった。

好調オリックス打線を支えるペーニャ(写真左)とT-岡田。

◎山崎武司(元中日、オリックス、楽天)

①レスリー・アンダーソン(巨人)の活躍
②阪神打線の大爆発
③飛びすぎる統一球問題

「キャンプでアンダーソンのバッティングを見た時、体が前に突っ込んで、これでは変化球は対応できないだろうと思っていました。それがシーズンに入ると、タイミングの取り方を変えたのか、しっかりとボールを引きつけて対応するようになっている(打率.380、5本塁打、24打点)。この短期間でここまで修正できる能力の高さに、ただただ驚きです。チームでいうと、阪神の戦いぶりに目をひかれました。開幕前は投打ともに不安が大きく、大丈夫かなと心配していたのですが、打線が想像をはるかに超える活躍で投手をカバーしていますよね。あとは今年も飛び出した統一球問題ですね。なぜ、いつもシーズンが始まってからなのか。こういうことが2年続けて起きたことが驚きです。シーズン前に公表しておけばここまで大きな問題にならなかったはず。このままでは『野球界は何をやっているんだ!』とファンが離れてしまう。球界全体の問題として真剣に考えていかなければいけないと思います」

◎田口壮(元オリックス、カージナルスほか)

①ペーニャ(オリックス)の大爆発
②広島の躍進
③DeNA打線の低迷

「ペーニャはアメリカにいた頃から知っている選手ですが、パワーはメジャーの中でも群を抜いていました。その一方で、確実性がありませんでした。だから、打率は残しても.220ぐらい。それが今年はホームランだけでなく、状況に応じてヒットを狙いにくる(打率.269、10本塁打、23打点)。これは大きな進歩だと思います。オリックスの快進撃は間違いなく彼の力によるところが大きいですね。チームだと広島の躍進ですね。昨年も3位に入り、チーム力があるのはわかっていたのですが、大竹寛がFAで巨人に移籍し、先発がどうなるのかなと思っていたら、ルーキーの大瀬良大地(5試合、3勝1敗、防御率1.89)と九里亜蓮(6試合、2勝1敗、防御率4.30)が穴を埋めた。若い力が出てくるあたり、今の広島の勢いを感じます。あと、誤算といえばDeNAですね。実は、今年のDeNAの打線にはかなり期待していました。かなり打つんじゃないかと……。シーズンが始まってブランコが戦線離脱したことも大きいと思うのですが、それでももっと打つかなと思っていました。現在、チーム打率、得点ともリーグ最下位。もっと打線が活発になってくればこれから面白い戦いができると思うのですが……」