セ5球団は「プラス2勝理論」で巨人の独走を阻止せよ!

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 広島の快進撃に沸くセ・リーグ。23年ぶりの優勝に向け、これからどんな戦いをしていくのかに注目が集まるが、それよりも気になるのが巨人の動向だ。

 巨人の現状については、Web Sportivaで掲載した『貯金はたった5つ。開幕ダッシュに失敗した巨人の誤算』で触れたが、とにかく内海哲也、杉内俊哉の両左腕、リリーフ陣の不調に阿部慎之助の不振と、これだけマイナス要素がありながら貯金5で3位につけているのだ。もし、彼らがいつもの状態を取り戻してしまったら......昨年のような独走劇(2位に12.5ゲーム差)を見せつけられるかもしれない。

今季、巨人戦3試合で3本のホームランを放っているバレンティン。今季、巨人戦3試合で3本のホームランを放っているバレンティン。

 それだけは何としても避けなければいけないが、本当に独走を止める方法などあるのだろうか。野球解説者の田口壮氏は次のように語る。

「各チーム、昨年の対巨人戦の成績よりプラス2勝を目標にすればいいんですよ。そうすれば巨人は10勝分減るわけですから、例えば、昨年は84勝ですので単純計算すると74勝になる。昨年2位の阪神は73勝ですから、少なくとも独走はなくなるはずです」

 各チームの昨年の対巨人戦の成績は以下の通り。

阪神/11勝12敗1分
広島/8勝14敗2分
中日/10勝13敗1分
DeNA/5勝18敗1分
ヤクルト/9勝14敗1分

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