2014.01.01

山﨑武司×中村剛也が語る「バレンティンの60本塁打」

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • 阿部卓功●写真 photo by Abe Takanori

山﨑武司×中村剛也 新春対談(1)

 野球の華といえばホームランだ。それを常に意識しているふたりがいる。史上3人目のセ・パ両リーグ本塁打王に輝いた山﨑武司氏と、4度の本塁打王に輝いている中村剛也選手だ。彼らにとってホームランとは何なのか? それぞれの「ホームラン論」についてたっぷりと語ってもらった。

ふたりあわせて6回の本塁打王を獲得している中村剛也選手(写真左)と山﨑武司氏。

―― 本日は新旧ホームランアーチストのおふたりに来ていただきましたが、グラウンド以外で会うことはありますか?

山﨑 何度か食事したことはあります。中村は右の長距離砲として一軍で活躍する前から注目していました。とにかくホームランを打つコツを知っているバッターで、今や飛ばすことにおいて日本人で彼にかなう選手はいないと思います。

中村 ありがとうございます。山﨑さんと初めてお会いした時は「うわ、でっかい人だな~」って思いました。

山﨑 オマエに言われるとは(笑)。

中村 いや僕は横に大きいだけですけど、山﨑さんは身長もあるじゃないですか。バッティングを見ていてもすごく飛ばすし、僕が一軍に上がってからは山﨑さんを超えたいと思ってやってきました。

山﨑 中村のすごいところは、パチンコじゃないけど連チャンモードに入ると手がつけられない。2009年にオレが39本打った時、8月まであまり差がなかったのに後半いきなり連チャンモードに入って一気に突き放された。

中村 あの年、僕がシーズン途中にケガをして、その間に山﨑さんが3本差まで迫ってきたんですよね。

山﨑 結局、最後は48本も打ったよな? それじゃ勝負にならないよなあ。打ち出したら止まらないあたりが中村のホームランバッターとしてすごいところだと思う。

中村 連発する時って、実はあまり調子は良くないんです。調子悪いなと思いつつポッと1本出るとそれが続くような感じで。