2013.12.13

20年データで歴然。阪神の「助っ人補強」はセ界ワースト

  • 島村誠也●文 text by Shimamura Seiya
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 来季9年ぶりのリーグ優勝を目指す阪神が、このオフふたりの外国人選手を獲得した。守護神候補の呉昇桓(オ・スンファン)と4番候補のマウロ・ゴメスだ。

今季、4番打者として期待されながら、わずか24試合の出場に終わったコンラッド。

 呉は150キロを超すストレートを武器に、韓国球界の9年間で277セーブをマーク。2011年には1勝、47セーブ、防御率0.67と驚異的な数字を残した、まさに「韓国の至宝」。阪神の勝利数219はリーグ2位だが、これをひとり当たりで計算すると8.11となり、これはリーグ1位の成績。ちなみに2位はヤクルトの8.09、3位は巨人の6.97、4位は中日の6.88、5位は広島の5.26、6位は横浜DeNAの2.97。
 
 今シーズンの阪神は、それまで絶対的守護神だった藤川球児がメジャーに移籍し、その代役として久保康友に白羽の矢を立てたが機能せず、守護神不在の戦いを強いられた。そんな事情もあり、阪神は早くから呉に目をつけ、ようやく契約にこぎつけた。これまで韓国から日本にやって来た投手は、宣銅烈(ソン・ドンヨル)や林昌勇(イム・チャンヨン)を筆頭に活躍している選手が多く、呉に大きな期待がかかるのは当然といえる。

 実際、投手に関して言えば、阪神の外国人補強は決して悪くない。ランディ・メッセンジャーが3年連続2ケタを達成しているように、20年間で積み上げた219勝はセ・リーグ2位。防御率も3.46で3位と、健闘が光る。