2013.11.21

首位から最下位へ。日本ハム転落の「真相」

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke

昨季14勝をあげて日本ハム優勝の立役者となったが、今季は7勝に終わった吉川光夫 2013年のパ・リーグでは球団創設9年目の楽天がリーグ初優勝から日本一に駆け上がった一方、転落したチームがある。12年シーズンを制した日本ハムが、首位と18.5ゲーム差で12年ぶりの6位に沈んだ。リーグ優勝の翌年に最下位に終わったのは、1981年の近鉄以来で、史上4球団目の屈辱だった。

 なぜ、日本ハムは1年で転がり落ちたのだろうか。12年まで同球団の投手コーチを務め、現在はFOXテレビの解説者として活動する吉井理人氏はこう分析する。

「先発ローテーションをうまく回せなかったことが、最後まで響きました。吉川光夫、武田勝のふたりが、春季キャンプから開幕に入っていくまでの調整に失敗したのが痛かったですね」

 12年に14勝5敗、リーグトップの防御率1.71とプロ入り6年目に大ブレイクした吉川だが、13年は7勝15敗、防御率3.31に終わった。12年終盤から左肩の痛みを訴え、違和感を抱えたまま翌年の春季キャンプ入り、6月以降は17試合に先発して2勝11敗と負けを重ねるなど、調整遅れが夏場に響いた格好だ。

 一方、武田勝は春季キャンプで左ふくらはぎ痛を訴え、今季初登板となった3月29日の西武戦で同箇所の筋挫傷を負い、登録抹消される。約1カ月の戦線離脱でチームに舞い戻ったものの、5月26日の阪神戦、6月2日のDeNA戦と2試合続けて序盤に7失点KOされるなど、不安定なピッチングが目についた。結局、12年の11勝7敗、防御率2.36から13年は8勝7敗、防御率3.91と成績を大きく落としている。

 左の二枚看板が思うように働けず、投手陣の誰ひとりとしてふたケタ勝利を達成できなかった。先発ローテーションを1年間守ったと言えるのは、チームトップタイの9勝を挙げた木佐貫洋くらいだ。