交流戦直前。「実力のパ」は好調・巨人を止められるか? (3ページ目)
また、評論家の吉井理人氏は、「巨人打線は伝統的に初物に弱い」といい、パ・リーグの注目投手を挙げた。
「昨年の交流戦で巨人はルーキーの釜田佳直(楽天)にプロ初完投を許してしまいましたが、データの少ない投手に弱い印象があります。そう考えると、ソフトバンクの武田翔太は昨年7勝しましたが、一軍に登板したのは7月から。つまり、交流戦は今年がはじめてになります。武田のように長身を生かして投げ下ろしてくる本格派はセ・リーグにはいないタイプですし、巨人打線といえども苦労すると思います。そしてもうひとり注目したいのが、日本ハムの大谷翔平です。すでに打者としては一軍で経験を積んでいますが、投手としてはこれから。先日、二軍で巨人戦に登板しましたが、小笠原道大から三振を奪うなど、可能性を感じさせる内容でした。まだまだ課題はありますが、巨人戦に投げさせてみても面白いと思います。もちろん、彼ら以外にも則本昴大(楽天)や西野勇士(ロッテ)など、活きのいい若手投手がいますし、田中将大(楽天)、攝津正(ソフトバンク)、牧田和久(西武)、金子千尋(オリックス)といったエース級もいる。巨人も昨年のように簡単には勝てないと思います」
果たして、巨人の勢いをパ・リーグは止めることができるのか。昨年は68勝67敗11分でパ・リーグが勝ち越したが、再び「実力のパ」を証明するためにも、何としても「打倒・巨人」は果たしたいところだろう。その先陣を切って、現在パ・リーグ首位のロッテが巨人に挑む。
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