2012.03.03

【プロ野球】不動の中日内野陣に世代交代は起こるのか?

  • 田尻賢誉●文 text by Tajiri Masataka
  • 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuichi

将来の中日を背負って立つ選手になると評判のルーキー・高橋周平 井端弘和(36歳)、荒木雅博(34歳)、森野将彦(33歳)。ここ何年もの間、ファーストを除き、ドラゴンズの内野は不動だった。それが今年のキャンプでは、今までとは違う様相を見せている。堂上直倫(23歳)、吉川大機(19歳)、高橋周平(18歳)、この若手3人がベテランの中に割って入りそうな勢いなのだ。

 モノが違う――キャンプ4日目のフリー打撃では109スイングで28本のさく越え。2月24日の韓国・LG戦との練習試合では本塁打をかっ飛ばした。とても高卒ルーキーとは思えない打棒の持ち主。それが高橋周平だ。

 高橋の非凡さを見たのは、18日に行なわれた韓国・LG戦。高橋はタイミングが遅れたにもかかわらず、持ち前のスイングスピードとパワーで打球を外野手の後ろまで運んだのだ。1本目の二塁打はレフトのまずい守備に助けられたが、2本目の二塁打は左中間を深々と破る堂々たる当たりだった。ただ、高橋自身は結果には満足していない。

「狙って向こうに打ったわけじゃないんで。結果的にはよかったですけど……。結構ポイントの近くでと思ってやろうとしたんですけど、あんまりタイミングがつかめてないですね。レフトフライ(落球して記録は二塁打)のときとか、(走者なしで投手が)クイックで投げてきたじゃないですか。気づかなかったです」

 また、高橋はプロに入ってから高校時代より10グラム重い910グラムのバットを使っているが、まったく違和感なく振れている。高卒ルーキーと思えぬ結果も出している。それでも高橋は納得していない。

「たぶんこのバット変えますよ。飛ばないんで」

 本塁打を放った打席には松井佑介のバットを借りて入った。これぐらいの打球や結果では満足できない。あくなき向上心。経験さえ積めば、打撃は早いうちに一軍レベルに到達する可能性大だ。