2012.03.01

【プロ野球】内海、澤村、杉内――巨人の開幕投手は誰が正解か?

  • 柳川悠二●文 text by Yanagawa Yuji
  • 青山浩次●写真 photo by Aoyama Koji

昨年はルーキーながら11勝を挙げて新人王に輝いた澤村拓一 プロ野球界は各球団がキャンプを打ち上げ、いよいよ開幕に向けた実戦テスト段階に入った。巨人・原辰徳監督は、キャンプインの段階から今季の開幕投手を、「3月に入ったら決めたい」と話し、候補は3人と明かしていた。その3人とは、昨年18勝を挙げてセ・リーグ最多勝に輝いた内海哲也、昨年の新人王・澤村拓一、そして今季ソフトバンクから加入した杉内俊哉である。

「選手会長であり、生え抜きのエースを開幕に」ということであれば内海だろうし、「将来のエース候補としてここで一度大役を任せたい」と考えるならば澤村だし、「過去の実績が一番の投手を開幕に」が第一条件なら通算103勝(内海は通算80勝)の杉内であろう。

 果たして、原監督は誰に開幕を託すのか。第2回のWBCで投手コーチとして原監督とともに戦った野球解説者の山田久志氏は言う。

「開幕投手というのは、今年1年間、そのチームのエースであることの証明であり、チームもファンもマスコミも納得するピッチャーでないといけない。たまに意表をついて、意外なピッチャーを開幕に持ってくることがあるけど、あれには反対。その試合に勝ったとしても、1年を通して良い結果に結びついたケースはほとんどないと思います。開幕戦とは”今年はこれで戦う”という意思表示だから、変な小細工をする必要はない」

 となると、候補はふたりに絞られてくる。

「杉内も経験、実績は申し分ないけど、巨人の投手として一度も投げていない彼はまだ巨人のエースとは呼べない。内海と澤村の実力はどちらも同じくらいで、首脳陣はかなり迷うでしょう。昨年の実績を考慮するなら、18勝を挙げた内海だろうけど、澤村を一本立ちさせたいのであれば、彼の起用もありだと思います。内海はWBCの時に一緒に戦いましたが、すごく負けず嫌いな性格だと感じました。だから、もし澤村を開幕投手にしたら、逆に内海も相当発奮してシーズンを頑張るんじゃないかな。そういう波及効果も含めて、澤村の開幕投手は面白いと思います」(山田氏)