【今日は何の日?】加藤博一氏、死去

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ドラフト外での入団ながら21年間のプロ生活を送った加藤博一氏ドラフト外での入団ながら21年間のプロ生活を送った加藤博一氏【2008年1月21日】
元スーパーカートリオのあまりにも早過ぎる死

 阪神、大洋(現・横浜DeNA)などで活躍し、引退後は野球解説者として人気を博した加藤博一氏が肺がんのため死去。56歳だった。

 加藤氏は佐賀の多久工業高校(現・多久高校)から1970年にドラフト外で西鉄(現・西武)に入団。76年に阪神に移籍し、80年には3割1分4厘(リーグ5位)の好成績を残した。83年に大洋に移ると、高木豊、屋敷要とともに"スーパーカートリオ"としてその俊足をいかんなく発揮し、85年には3人で148盗塁をマーク。86年にはプロ17年目にしてオールスターにも出場した。

 90年の現役引退後は野球解説者として活躍。「歌って踊って笑いが取れる野球解説者」を自認するなど、明るいキャラクターで誰からも愛された。しかし06年に肺がんと診断され、07年には左肺を摘出。一時は仕事に復帰するなど驚異的な回復をみせたが、08年1月に容態が悪化し、帰らぬ人となった。

 告別式には約1000人が参列。出棺の際には横浜ベイスターズを愛する会のメンバーにより現役時代の応援歌『蒲田行進曲』がトランペットで奏でられ、「かっとばせ、博一!」と最後のエールに送られた。

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