【MLB】ポケモン好きの怪物投手が佐々木朗希と技術談義 大谷翔平に真っ向勝負したミジオロウスキーは山本由伸の練習方法にも関心 (2ページ目)
【「"さあ、打ってみろ"ということです」とポケモンカード】
その圧倒的な力を筆者が間近で見たのが、8月のロサンゼルス・ドジャース4連戦だった。登板2日前、大谷翔平との対戦について尋ねると、ミジオロウスキーは迷わず言いきった。
「彼も、僕が何をするかわかっています。僕は速球を投げます。彼が打つか、打てないか。やってみればわかります。"さあ、打ってみろ"ということです」
その言葉どおり、初回から大谷に104マイル(約167.3キロ)級の速球を立て続けに投じた。3回には適時三塁打を許したものの、最大の勝負どころとなった5回1死満塁では、104マイルを意識させたうえで低めのスライダーを振らせ、空振り三振。続くフレディ・フリーマンも退け、ドジャースの反撃を断った。試合前に「さあ、打ってみろ」と宣言し、実際にメジャー最強クラスの打者へ自分の球をぶつけた。その勝負どころで、ミジオロウスキーが上回った。
ただ、筆者が強く惹かれたのは、マウンド上の迫力だけではなかった。ミジオロウスキーは3日間、報道陣の質問に嫌な顔をせず、一つひとつ丁寧に答えてくれた。試合後、三塁打を打たれた一球についても、言い訳はしなかった。
「自分が投げたかった球でした。翔平が少し体を開きながらも、うまくバットを届かせました。(ゴロが高く跳ねて一塁手の頭を超えたことについては)それも野球の一部です。相手だって勝つことがあります。彼らもメジャーリーガーですから」
自分の力には絶対的な自信を持つ。しかし、相手の力も素直に認める。強気ではあっても、決して傲慢ではなかった。
さらに印象的だったのが、日本生まれのポケモンカードへの愛情である。新シリーズが発売されると、婚約者と一緒に全種類をそろえる「マスターセット」の完成を目指す。1箱に30数パックが入ったブースターボックスを月に2、3箱購入し、時間があるときにふたりで開封するという。ドジャースのキケ・ヘルナンデスがSNSに投稿したカード開封動画も見ていた。ロサンゼルス周辺のカードショップを教えてもらい、「見に行ってみようと思っています」と笑った。
大谷に「さあ、打ってみろ」と言い放つ剛腕が、球場を離れると婚約者と並んでポケモンカードの袋を開けている。その落差に、自然と親しみを覚えた。
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