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【MLB】サイ・ヤング賞への期待も! 今永昇太&山本由伸が示したメジャー2年目の進化 (2ページ目)

  • 中島大輔●文 text by Nakajima Daisuke

「今日はスプリットがすごくよくて、配球のなかでもスプリットが少し多くなったけど、よかった分、しっかり自信を持って投げていけました。(ブッシュの)最後は真っすぐのサインが来るかなと思ったけど、もう1回スプリットのサインが出たので、しっかり自信を持って投げました」

 昨年の山本は全投球のなかでスプリットが24%だったが、この日は40%を占めた。その分、昨年全体で24%だったカーブは、今季開幕戦では13%に減少。それくらいスプリットの状態がよかったのだろう。カブスのクレイグ・カウンセル監督がこう称えたほどだ。

「今日の山本はスプリットが傑出していた。スプリットという球種はボールになることが多いのでフォアボールを期待するところもあるが、今日はストライクからボールになるスプリットが93、94マイル(148.8〜150.4キロ)出ているなど非常に質が高く、苦労させられた」

【球速アップの要因はバランスのよさ】

 そして、メジャー2年目の進化を感じさせたのがフォーシームだった。全投球における割合を見ると昨年全体と同じ40%だったなか、この日のカブス戦では最速156.96キロ(98.1マイル)を計測。平均球速は昨年全体の152.8キロ(95.5マイル)から、今季開幕戦では154.88キロ(96.8マイル)に上昇。その理由を山本はこう振り返った。

「まずコンディションがすごくよかったです。(春季キャンプの)アリゾナで試合を重ねるごとにどんどん感覚がよくなっていて、アリゾナ最後の登板の時に、特にいい感覚が出てきたので、そこをしっかり追い求めて開幕戦に向けて練習してきました。いつもより力を出したということではなく、いい重心の位置というか、いいバランスで投球できたので、しっかり力の伝わったボールが投げられたと思います」

 山本がピッチングで特に大事にしているのは、うまく重心をコントロールすることだ。やり投げ(正確にはフレーチャという器具を使用)やブリッジを練習に取り入れているのもそのためである。

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