大谷翔平は5億ドル、山本由伸も2億ドル超え? 日本人歴代メジャーリーガーの契約総額トップ20と比較してみた (5ページ目)
【阪神からヤンキースに移籍した井川慶の契約は?】
山本の総額は、大谷の総額より上になるかもしれない。ESPNのオールデン・ゴンザレスによると、大谷は年平均額の高い短期契約を受け入れる可能性もあるという。これは、二刀流として復帰後にあらためてFA市場に打って出る、というシナリオだろう。
なお、トップ20のほかに、総額2000万ドル以上の契約を手にした日本人選手はふたりいる。西武からFAとなった松井稼頭央は、3年2010万ドル(2004年〜2006年/約23億円/年平均670万ドル)でメッツに入団。阪神タイガースからポスティング経由でヤンキースへ移った井川慶の契約は、5年2000万ドル(2007年〜2011年/約24億円/年平均400万ドル)だった。
また、なかには、幻に終わった契約もある。2015年のオフにマリナーズからFAとなった岩隈久志は、ドジャースと3年4500万ドル(2016年〜2018年/約55億円/年平均1500万ドル)の契約で合意したものの、ドジャースは身体検査の結果に懸念を示した。岩隈はその後、マリナーズと1年1200万ドル(2016年/約14億円)の再契約を交わした。
著者プロフィール
宇根夏樹 (うね・なつき)
ベースボール・ライター。1968年生まれ。三重県出身。MLB専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランス。著書『MLB人類学──名言・迷言・妄言集』(彩流社)。
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