大谷翔平がMLB史上初の偉業達成 山本昌は「ケガさえなければ、5、6年は今と変わらないパフォーマンスを見せてくれる」 (3ページ目)
ひとつ心配があるとすれば、ケガだけですね。二刀流として前例のないほど激しいプレーを続け、ほとんど休みなく戦い続けているので、それだけ負担はかかっています。もしケガをした場合、「じゃあ、二刀流はどうする?」という話が出てくるかもしれません。でも、こればかりは野球をしている限り、誰にでもあり得る話です。逆に言うと、ケガくらいしか不安がないというのは、あらためてすごいことです。
投打ともに圧倒的な成績を残しているので、正直「いつパフォーマンスが落ち始めるのか?」を予想するのは本当に難しいです。おそらく、40歳を超えたあたりでしょうか......それでも11年後の話ですからね(笑)。
パフォーマンスが落ちていくとしても、体力や気力が衰えるということではなく、"伸びしろ"がなくなるという次元の話かもしれません。それほど大谷選手は今も成長を続けていますし、アメリカでプレーしてからの進化も凄まじい。今後もまだまだ伸びていくような気がしますね。
著者プロフィール
中島大輔 (なかじま・だいすけ)
2005年から英国で4年間、当時セルティックの中村俊輔を密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に『山本由伸 常識を変える投球術』。『中南米野球はなぜ強いのか』で第28回ミズノスポーツライター賞の優秀賞。内海哲也『プライド 史上4人目、連続最多勝左腕のマウンド人生』では構成を担当。
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