大谷翔平はグッズ面でもMVP 決勝ラウンドのマイアミで最も売れていたWBC商品は? (2ページ目)

  • text & photo by Saku Yanagawa

 また、マイアミは人口の7割以上がヒスパニック系であるため、ラテン・チームのグッズも積極的にフィーチャーされ、とくにプエルトリコやメキシコのユニフォームが目立った。プエルトリコのスター選手、フランシスコ・リンドーア(メッツ)やハビアー・バエズ(タイガース)、そして今大会は監督を務めた"レジェンド"のヤディア・モリーナのものが最前列に並ぶ。

 しかし国際大会において、ともにその熱狂的な応援で有名な両国のファン。店のスタッフの話によると、すでに代表のユニフォームは前回大会から持っていたファンが多いのか、オフィシャルショップでの購入は多くなかったという。

 準々決勝で相見えた両者。カウベルを叩きノリノリで応援するプエルトリコ・ファンの多くが、代表のユニフォームに身を包んでいた。一方、メキシコ・ファンは伝統的なつばの広い帽子「ソンブレロ」や、プロレスであるルチャ・リブレのマスクといった自国のアイデンティティを表現するスタイルが多かったことが印象的だ。

 また両国の試合前には、球場近くの通りにグッズを売る露店が立ち並び、簡易ユニフォームやTシャツが販売されていた。店主によると、なかでも売れ筋は国旗($25)だという。たしかに当日もスタジアムで国旗を掲げるファンが多かった。

【日本のグッズは2種類のみ】

 では、侍ジャパンの人気グッズとは? 球場内のオフィシャルショップでは、Tシャツ($39)とキャップ($35)の2種類のみの展開となった。しかし、その注目度は陳列からも明らかで、日本戦の前からすでにアメリカに次ぐ2番目に広いスペースが設けられていた。

 胸に「JAPAN」の文字が入った黒いTシャツは背番号の入ったタイプと、入っていない2種類が売られ、前者はMLBでも活躍する「Ohtani」「Darvish」「Suzuki」の3種類が売られていた。

 店主に話を聞くと、一番人気はやはり大谷翔平で、日本人のみならず多くの国のファンが購入したという。今回、オフィシャルショップで最も売り上げた商品らしく、まさにグッズ面でもMVPとなった。

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