筒香嘉智の同期、あいつ今何してる? 11人の「2009年ドラフト1位」その後【2021人気記事】 (3ページ目)
2009年ドラフトでは菊池や筒香など高校生の逸材に注目が集まる一方、その年に25歳になる社会人選手にも視線が注がれた。巨人から1位指名された長野久義だ。
大学4年時の2007年ドラフトで長野は日本ハムから指名を受けたが、巨人入りを熱望してHonda入り。翌2008年はロッテが2巡目で強行指名するも、再び入団拒否の姿勢を貫く(2008年の巨人1位指名は大田泰示)。そして晴れて2009年、3度目の正直で巨人入りを果たした。
入団後は2010年に新人王、2011年に首位打者、2012年に最多安打のタイトルを獲得するなど、巨人の主軸として活躍。2019年にはFA加入した丸佳浩の人的補償として広島へ移籍し、今年もチーム最年長ながら頼れるベテランとして奮闘している。
長野に入団を断られたロッテが翌年、2009年ドラフトで1位指名したのは、トヨタ自動車の荻野貴司。ルーキー年から開幕スタメン出場を勝ち取って46試合で25盗塁を記録し、その俊足で荻野旋風を巻き起こした。
1年目に負った右ひざの故障の影響などもあってフル稼働したシーズンは多くないものの、毎シーズン盗塁で存在感を発揮。今年も盗塁は健在で、6月22日のソフトバンク戦でプロ野球25年ぶり史上4人目となる「新人年から12年連続ふたケタ盗塁」を達成した。
2009年ドラフトで菊池を獲得できなかった5球団が「外れ1位」で獲得したのは、次のとおり。
阪神の二神一人(法政大)は、プロでの実働3年で通算27試合0勝3敗1ホールド。結果が伴わず投球フォームを試行錯誤したが、2016年に戦力外通告を受けて引退を決意した。
ヤクルトの中澤雅人(トヨタ自動車)は、ルーキー年に20試合に先発して7勝9敗をマーク。新人王を巨人・長野と争った。その後3シーズンは先発で結果を残せなかったが、2014年途中からリリーフに回って復活。2018年まで貴重な左のリリーバーとしてブルペンを支えた。2020年に引退。
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