2021.10.13

筒香嘉智はパイレーツと再契約するのか。地元メディアは熱望も交渉を難しくしそうな2つのネック

  • 澤良憲●取材・文 text by Sawa Yoshinori
  • photo by Kyodo News

 米メジャーリーグはレギュラーシーズンが終わり、現在はプレーオフ真っ只中。全米各地で、ワールドチャンピオンを目指す熱い戦いが繰り広げられている。一方でプレーオフに進出できなかったチームは、来季に向けて早くも動き始めている。

 どのチームも、今季の弱点を見直しながら「今オフにどのような補強をするか」という計画を立てている最中ではあるが、これからFAになる選手との残留交渉に着手し始めているチームもある。筒香嘉智が今季途中から所属したピッツバーグ・パイレーツもそのひとつだ。

今季パイレーツでは代打での出場のほか、ライトの守備につくことが多かった筒香今季パイレーツでは代打での出場のほか、ライトの守備につくことが多かった筒香 この記事に関連する写真を見る  レギュラーシーズン終了から間もない現地時間10月5日、パイレーツのベン・チェリントンGMは、シーズンを総括する記者会見のなかでFAになる選手たちとの残留交渉について語り、残留を希望する選手のなかに筒香がいることを明かした。さらに「今後、数日間で話し合いに入ることを楽しみにしている」とも述べており、筒香が来季もパイレーツでプレーする可能性が急浮上した。

 メジャー2年目の筒香は、8月以降の目覚ましい活躍で大きな注目を集めた。今季は、タンパベイ・レイズ、ロサンゼルス・ドジャース、パイレーツと3球団でプレー。前半戦は打撃不振に苦しみ、2年契約の途中でレイズから放出され、その後のドジャースでは負傷者リスト入りやマイナー降格も経験した。

 しかし、ドジャース傘下のマイナーチームで打撃を徹底的に磨いた筒香は、徐々にその力を取り戻した。そして、選手層が厚くメジャーでの出場機会が見込めないドジャースを自由契約という形で離れ、他に居場所を求めた。ちょうど同じ頃、パイレーツは打撃に期待ができる選手を探していた。長打力に欠け、得点力不足に悩んでいたチームは、マイナーリーグで打撃に復調の兆しが見えていた筒香に興味を持ち、その機会を与える決断を下した。