人種差別問題でジーターも熱弁。MLBはロビンソンの心を引き継げるか (4ページ目)
そういった背景を考えれば、抗議活動が全米的に広がっている現在はMLBが人種問題を見直すチャンスと考えることもできる。今は若手からベテランまで誰でも発言しやすい環境になっており、より多くの人々が耳を傾けるはずだ。前述した「MLB TV」への出演時、ジーターもこう述べていた。
「私を楽観的な気持ちにさせているのは、アメリカのすべての州、そして他の国々に住む異なる人種の人たちが、今こそ変化が必要な時だと初めて同意していることだ」
7月下旬に再開が予定されるNBAでは、多くの選手たちが自らの影響力とプラットフォームを生かし、差別への抗議の声を上げ続けるに違いない。試合後の記者会見などでも、人種問題へのアピールを続けるのだろう。
日本時間で7月24日か25日の開幕が決まったメジャーリーグでも、抗議の声が大きくなっていくだろうか。ロビンソンの心を引き継ぐこの機会を逃すべきではないだろう。全米が騒然としている中で、シーズン開始後、MLBの対応、スター選手たちの発言にも大きな注目が集まる。
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