ダルビッシュ有、サイ・ヤング賞への道。ハードルとなる要素を考えた (6ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 そういった傾向から、サイ・ヤング賞に選ばれる指標として、今季はダルビッシュ投手の防御率、被打率、WHIPの数字に注目したいと思います。

 サイ・ヤング賞投票で2位に入った2013年、ダルビッシュ投手はリーグ1位の被打率.194を記録しました。防御率2.83とWHIP1.07はリーグ4位。ただ、受賞したシャーザーと比べると、被打率(.198/2位)や防御率(2.90/5位)では肩を並べたものの、WHIP(0.97/1位)で差をつけられました。

 ダルビッシュ投手がサイ・ヤング賞候補に上がったのも、昨シーズン後半の成績(防御率2.76=リーグ5位、被打率.199=4位、WHIP0.81=2位)を見れば納得できるでしょう。とくに防御率とWHIPは2013年を上回るほどのすばらしい数字です。

 さて、ダルビッシュ投手にとって、サイ・ヤング賞を争う最大のライバルは誰でしょうか。

 MLB公式サイトが選出したサイ・ヤング賞候補からナ・リーグの投手をピックアップすると、デグロム、シャーザー、ウォーカー・ビューラー(ロサンゼルス・ドジャース)、ジャック・フラハーティ(セントルイス・カージナルス)、スティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)、クレイトン・カーショウ(ドジャース)といった名前が上位に入っていました。

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