ダルビッシュ有、サイ・ヤング賞への道。ハードルとなる要素を考えた (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 昨シーズン後半戦は4勝4敗ながら、防御率2.76、被打率.199、118奪三振をマーク。その一方で与四球はわずか7個という、すばらしい数字を残しました。それが8位にランクインされた理由です。

 3月29日には、同じくMLB公式サイトにて「サイ・ヤング賞を受賞していない最高の投手たち」という特集記事が掲載されました。そのなかの「まだ受賞の可能性がある投手」というカテゴリーでも、ダルビッシュは選ばれています。

 テキサス・レンジャーズ時代の2013年、ダルビッシュ投手はサイ・ヤング賞投票で2位に選ばれました。しかし、あと一歩届かず。メジャーの投手にとって最高の栄誉であるサイ・ヤング賞を受賞するためには、今季どんなハードルを越えなければならないのか。さまざまな角度から考えてみましょう。

 まずは年齢という面から。メジャー9年目のダルビッシュ投手は、今年8月で34歳となります。

 2010年以降の両リーグのサイ・ヤング賞投手を見ると、34歳以上で受賞したのは述べ20人中、たったふたりしかいません。しかも近年、メジャーでは若手が次々と台頭しており、まさに「若き剛腕投手の時代」を迎えています。

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