「スピードが命」から日本で変身。マイコラスは菅野智之を参考に成長した (3ページ目)

  • ブラッド・レフトン●文 text by Brad Lefton
  • photo by Getty Images

「投げる際に、バランスをどのように取って、肩を開かないようにするにはどうすればいいか。そのことにずっと取り組んでいました。日本にも同じことで苦労している投手がいて、すごく励みになりましたし、刺激にもなりました。

 バランスの取り方は、頭を動かさずに1つのモーションとしてとらえ、シンプルに体の重心を移動させていく。いろんな投手を見て勉強になりましたし、話すことで多くの知識を得ました。そのなかでも、菅野(智之)のピッチングは最も参考になりました。彼は本物だと思いますし、もしジャイアンツがポスティングを認めたら、ぜひメジャーで見てみたいですね」

 マイコラスにとって、日本での3年はとてもいい経験になった。来日する前と比べて、「投球が鋭くなった」とマイコラスは言う。その原因は、ピッチングがスムーズになり、頭を動かさなくなった。その結果、リリースが安定し、コントロールもよくなった。

 四球は1試合平均1.3個と抜群の制球力を誇り、登板したイニング数200回2/3はナ・リーグ6位。その内容は、"メジャー屈指の先発投手"にふさわしい堂々たるものだった。

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