イチロー移籍報道の真実。代理人は日本復帰を「考えたくない」と明言 (4ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

「打席の機会さえ与えれば、結果を出すことはわかっている」

 そんな代理人の言葉には多少の身びいきもあるはずだが、昨季もオールスター以降では打率.299(87打数26安打)と、イチローは依然としてメジャーでも一定の成績を残す力がある。昨季の終盤に、故障者が続出したメッツが青木宣親を獲得したような形で、イチローの安定感を魅力に感じるチームは出てくるかもしれない。

 ただ、そこまで待つほどアメリカに固執するのか、ある程度のところで見切りをつけて日本のチームの話を聞くのかといった判断は、代理人の最新のコメントからもまだ見えてこない。

 はっきりしているのは、今オフの交渉が長期戦になるだろうということだけ。2014年にFAになった際には2015年1月27日にマーリンズ入りが決まったが、今回はさらに遅れることが濃厚だ。日米両国に数多く存在するイチローのファンにとって、やきもきする時間がもうしばらく続くことは間違いない。

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