2018.01.12

大谷翔平の二刀流を最大に生かす
年間ローテを考えてみた(日程表付き)

  • 石田雄太●文 text by Ishida Yuta
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 日本のベーブ・ルース、大谷翔平は、ベースボールに革命を起こせるか――これは、64年の歴史を誇るアメリカのスポーツ専門誌、スポーツ・イラストレイテッドに踊った見出しである。

二刀流としてメジャーに挑む大谷翔平

 大谷がアメリカで”野球の神様”と呼ばれるルースに準(なぞら)えて語られるのは、MLBとNPBの球史を紐解くと過去、ルースと大谷だけが同一シーズンにピッチャーとして2ケタ勝利を挙げ、バッターとして2ケタのホームランを放っているからだ。それをもってアメリカでも日本でも、「ルースと大谷はツーウェイ(二刀流)のプレーヤー」だと言われている。

 果たしてそうだろうか。

 確かに、ルースはピッチャーでありながら、登板のない日に外野手として起用されていた。しかし、もともとピッチャーとしてプロ入りを果たしたルースは、まずはピッチャーとして頭角を現した。その中でバッティングの才能を発揮し、徐々にバッターへとシフトしている。2ケタ勝利、2ケタ本塁打を達成した1918年の前後2年ずつ、すなわち1916年からの5年間の勝利数と本塁打数を見れば、それは一目瞭然だ。

<1916年からの勝利数> 23勝→24勝→13勝→9勝→1勝
<1916年からの本塁打数> 3本→2本→11本→29本→54本

 つまり、1918年にルースが達成した同一シーズンの”13勝、11本塁打”という数字は、右肩下がりの勝ち星と右肩上がりのホームラン数が交差した年に、たまたま生まれた記録だったのであって、ピッチャーとして、またバッターとしてのベストシーズンだったわけではない。