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ヤンキースで、ダルビッシュ&田中将大
「夢のローテ」実現はあるのか (4ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

 振り返ってみれば、マーリンズがスタントンの放出を画策した当初も、アーロン・ジャッジがいるヤンキースが獲得に本腰を入れることはないと目されていた。しかし、決め手となったのは、トレード拒否条項を持つスタントン本人が最終的にヤンキースを含む一部のチームへの移籍を望んだこと。結果として、ヤンキースは破格の好条件でこの大砲を手に入れることになり、「スタントンはヤンキースの膝の上に落ちてきた」という形容がなされたのだった。

 ダルビッシュ獲得の線はスタントンよりもさらに薄そうだが、毛色の違う魅力を持ったビッグシティの看板チームはやはり簡単には見限れないものがある。ここでダルビッシュまで加えれば、今オフの補強策は名門フランチャイズの歴史に刻まれるほどのものになるだろう。かつて、"悪の帝国"と称されたヤンキースの動きからは、最後まで目を離すべきではない。

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