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ヤンキースで、ダルビッシュ&田中将大
「夢のローテ」実現はあるのか (2ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

 ヘイマン記者の言葉を信じるなら、ヤンキースは2000万ドル〜2500万ドル(約22億6000万円~28憶2000万円)の年俸が必要と見られるダルビッシュに注目しはじめているという。ここにきて、"今オフの目玉のひとり"に興味を持った理由はいったいどこにあるのか。

 その最大の要因は、端的に言って、今オフのFA 戦線の動きが極めて鈍くなっているために、ダルビッシュの値段も下がる可能性が出てきたことにある。

 ポスティング制度で大谷翔平のエンゼルス入りが決まった以外、ここまで驚くほどに"無風"のオフシーズンが続いている。ダルビッシュだけではなく、JD・マルチネス、アリエッタ、エリック・ホズマー、ロレンゾ・ケイン、アレックス・コッブといった、大物FA選手たちの来季の所属チームもまだ決まっていない。

 データ分析が得意で慎重なGMや辛抱強いオーナーが増えているうえ、大都市チームが給料総額削減を進めようとしている背景からも、特に高齢選手との複数年契約を敬遠する方向に拍車がかかっていると言われている。

 加えて、2018シーズンのオフには多くのスーパースターがFAになる。

 ブライス・ハーパー(ナショナルズ)、マニー・マチャド(オリオールズ)、ジョシュ・ドナルドソン(ブルージェイズ)、ダラス・カイケル(アストロズ)、アダム・ジョーンズ、ザック・ブリットン(ともにオリオールズ)、クレイグ・キンブレル(レッドソックス)、AJ・ポラック(ダイアモンドバックス)、クレイトン・カーショウ(ドジャース/契約オプトアウトした場合のみ)......。

 それらの選手が揃ってマーケットに出ることで、歴史に残る大規模な争奪戦が繰り広げられるはずだ。

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