DeNA乙坂智も大暴れした中南米ウインターリーグの給料はいくら? (3ページ目)
オーストラリアのウインターリーグの報酬だが、2013年のアジアシリーズで優勝したキャンベラ・キャバルリーのチーム総年俸が4万7000ドル(約530万円)というから、これをベンチ入りの登録人数(26人)で割ると、ひとりあたりの報酬は約20万円。シーズンは3カ月ほどだから、月給にすると7万円にも満たない。
実際、このリーグに参加したことがある日本人独立リーガーに聞くと、月給は10万円だったり、3万円だったりという答えが返ってくる。これでは「野球で稼ぎたい」という選手が集まらないのは当然で、ラテンアメリカの選手は基本、このリーグに参加していない。
カリビアンシリーズに出場する4大リーグ(メキシコ、ドミニカ、ベネズエラ、プエルトリコ)を除くラテンアメリカのリーグはどうか。
10年ほど前にコロンビアのリーグを取材したことがあるが、このときの選手の報酬は一番安い地元コロンビアの選手で月800ドル(当時で約9万円)だった。彼は、夏はアメリカのルーキーリーグでプレーしていたのだが、当時、このクラスの最低報酬がこれくらいの金額だったので、おそらくそれに合わせたのだろう。ちなみに、3Aでプレー経験のあるベテラン選手は月1500ドル(約17万円)ほどだった。
また、このコロンビアリーグには日本の独立リーグから、のべ16人の選手が派遣されていた。彼らにもきっちり報酬が支払われ、その金額は月1500ドルから2000ドル(約22万円)とまちまちだったが、年を追うごとに待遇は良くなっているようで、独立リーガーたちは日本以上の厚遇を現地で受けていたようだ。
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