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ダルビッシュ炎上、前田健太ロングで
負った、ドジャースの傷を考える (3ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

「ドジャースはヒューストンでは簡単には勝てないよ。ミニッツメイド・パークでのアストロズは別のチームなんだ。地元スタジアムでプレーすることを想定して組み立てられた打線だからね」

 第3戦のスタジアムに向かうウーバー(一般人が運転手となるタクシー配車アプリ)の車中で、運転手が自慢げに筆者にそう話しかけてきた。単なる地元ファンの身びいき発言と言うなかれ。ダルビッシュを打ち込んだ27日の勝利も含めて、ポストシーズンに突入して以降のアストロズは、ホームで7勝0敗と圧倒的な強さを誇っている。過去にミニッツメイドパークで通算4勝1敗、防御率2.16という好成績を残していたダルビッシュも、地元ファンの熱狂的なサポートを受けたアストロズの勢いを止めることができなかった。

 果たして今シリーズ中に、ドジャースの背番号21にリベンジの機会は巡ってくるのか。順番通りにいけば、ダルビッシュの次の先発機会は11月1日の第7戦となる。泣いても笑っても今季最後となる一戦は、復活の舞台としては最高だ。

 ただ......シリーズ第6、7戦が開催されるロサンゼルスにドジャースが戻れるかどうかは定かではない。

 第2戦の逆転劇に続き、地元に戻っての第3戦も快勝したアストロズは明らかに上り調子だ。第3戦では12安打と、自慢の打線が勢いを取り戻した感がある。タイミングよく第4、5戦もヒューストン開催とあって、アストロズは一気にシリーズの流れを掴もうとしている。

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