ダルビッシュの新女房役獲得でレンジャーズがリーグ優勝最有力 (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 まずは7月31日、ニューヨーク・ヤンキースから救援左腕のアンドリュー・ミラー(6勝1敗10セーブ・防御率1.50)を獲得しました。昨シーズン、ミラーはヤンキースのクローザーとして36セーブを挙げ、今シーズンは中継ぎとしても16ホールドと大活躍。伝家の宝刀スライダーはキレ味抜群で、9イニングあたり15.38個もの奪三振率を誇っています。インディアンスにはすでにコディ・アレンというクローザーがいるので、彼につなぐ中継ぎとして重宝されるでしょう。

 さらにインディアンスは8月1日にも、タンパベイ・レイズからブランドン・ガイヤー(打率.247・7本塁打・19打点)という外野手も獲得しています。守備力の高さに定評のある選手を加えたことで、今回のトレードでインディアンスの評価は、「ア・リーグ最強チーム」という声が高くなりました。

 そして西地区でトレード期限を有効に活用できたのは、ダルビッシュ有投手の所属するテキサス・レンジャーズでしょう。なにより大きかったのは、ヤンキースからカルロス・ベルトラン(打率.306・23本塁打・67打点)を獲得できたことです。

 今シーズンのレンジャーズは、指名打者(DH)の低迷に泣かされていました。チーム内のDH全体のホームラン数はわずか10本。ア・リーグで最低の数字でした。

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