MLB関係者も大注目。元DeNAのグリエルはいつデビューする? (5ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  時事通信社●写真 photo by Jiji photo

【9】 ヤンキース史上、「最速の救援トリオ」が完成

 昨年12月、シンシナティ・レッズから「人類最速の速球王」アロルディス・チャップマンがヤンキースにトレードでやってきました。それにより、昨年ア・リーグ3位タイの36セーブを挙げたアンドリュー・ミラーと、同じくリーグ3位の28ホールドをマークしたデリン・ベタンセスと合わせた「最速の救援トリオ」が完成しました。

 彼ら3人の豪腕ぶりは、データを見れば納得です。昨シーズンのリリーフ投手の奪三振数を見てみると、1位は131個のベタンセス、2位が116個のチャップマン、そして3位が100個のミラー。メジャー全体のリリーフ投手の奪三振数・上位ベスト3を独占しています。

 さらに2014年以降、シーズン100イニング以上投げたピッチャーで、「自身で獲ったアウトのうち、三振で奪った割合」のデータを見てみると、1位は46.3%のチャップマン、2位が41.6%のミラー、そして3位が39.5%のベタンセスでした。これもメジャー上位ベスト3を独占しています。過去の偉大なリリーフ陣たちと比べても、彼らはメジャー史上屈指の「奪三振トリオ」と言えるでしょう。

 ミラーがオープン戦で打球を受けて右手首を骨折し、チャップマンはDV規範に違反して開幕から30試合の出場停止。3人が揃うのは少し先に延びました。ただ、彼らが復帰すれば、ヤンキースの7回以降は必見です。ヤンキースがリードしている展開なら、彼らが次々と登板してくるでしょう。そこで見られる奪三振ショーは、今シーズンの目玉となるはずです。

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