青木宣親「3割3分打つために、やるべきことはわかっている」

  • 島村誠也●取材・文text by Shimamura Seiya   織田桂子●写真 photo by Oda Keiko

 日本のプロ野球は春のキャンプ真っ盛りだが、メジャーリーグから春の足音はまだ聞こえてこない。マリナーズに移籍した青木宣親も、日本で難易度を上げたトレーニングで身体を仕上げてきた。その青木にメジャーと日本のキャンプの違いと、5年目のシーズンを迎えるにあたっての心境をあれこれ聞いてみたのだった。

CM撮影中の合間に取材に応じてくれたマリナーズ青木宣親選手CM撮影中の合間に取材に応じてくれたマリナーズ青木宣親選手

――1月に自主トレを公開した時に「メジャーはキャンプの始まるのが遅いんですよね」と言っていました。今年のマリナーズは、投手陣は20日にスタート。野手が合流してチーム全体練習となるのは25日から。たしかに日本と比較すれば遅いです。

「今年で5年目なのでもうだいぶ慣れました。『そういうもの』なんだと。2年目くらいまでは、ちょっと遅いなという感じはありました。アメリカと日本ではキャンプの位置づけが少し違う気がしますね。

 日本の場合、キャンプに入ってしばらくは練習、練習でバットを振り込んだりするのですが、メジャーは1週間ほどですぐに試合(オープン戦)が始まります。それまでに自分で仕上げてこいという感じで、実戦を重ねる中でより仕上げていく。結局は、試合でいいパフォーマンスを出さなければいけないので、アメリカのやり方は好きですね」

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