藤川球児、新天地レンジャーズで「一発逆転」の可能性は? (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 ただ、和田投手の立場は今シーズンも変わりません。ピッチングの内容が悪ければ、すぐにマイナーに降格させられることもあり得るのです。まずは今シーズン、和田投手の目標は先発5番手に入ることでしょう。

 すでにカブスの先発投手陣は、4人まで決まっています。エースは今オフ、6年総額1億5500万ドル(約186億円)の大型契約を結んだ左腕のジョン・レスター。ジョー・マドン監督はすでに今年の開幕投手にレスターを指名しています。そして2番手以降は、かつて北京五輪のアメリカ代表に選ばれたジェイク・アリエータ、古巣に戻ってきたジェイソン・ハメル、そして昨年メジャーデビューを果たし、「グレッグ・マダックス2世」の呼び声高い25歳のカイル・ヘンドリックスです。

 残るは5番手のみですが、最大のライバルは以下の2選手と言われています。まずは、左腕のトラビス・ウッド。昨年は31試合の先発で8勝13敗・防御率5.03と、2012年のシンシナティ・レッズ移籍後から3年連続で負け越しています。

 そしてもうひとりは、メジャー13年目のエドウィン・ジャクソン。2013年にワシントン・ナショナルズから獲得するも、ここ2年間で通算14勝33敗・防御率5.58と、こちらも芳(かんば)しくない成績です。彼らふたりと比べれば、昨年13試合の先発で4勝4敗・防御率3.25の和田投手は、一歩リードしていると言えるでしょう。

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