2014.04.23

ア・リーグ新人王争い。田中将大のライバルはコイツだ!

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu photo by AFLO

 4月22日のボストン・レッドソックス戦でも好投を見せ、今シーズン早くも3勝目を手にしたニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手。敵地フェンウェイパークでの圧巻のピッチングは、早くもエースとしての風格さえ漂います。日本で通算99勝を挙げている田中投手に「新人」という言葉が相応しいかは意見の分かれるところですが、ア・リーグ新人王の最有力候補であることは間違いありません。ただ、今年のア・リーグには、「脅威の新人」と呼ばれている選手が集中しています。そこで今回は、田中投手のライバルになるであろうア・リーグのルーキーたちを紹介したいと思います。

ボストン・レッドソックスの歴史を塗り替えたザンダー・ボガーツ まずは、田中投手と同じピッチャーをふたり紹介しましょう。ひとりは、青木宣親選手が所属するカンザスシティ・ロイヤルズのヨーダノ・ベンチュラという22歳の右投手です。ドミニカ共和国出身のベンチュラは2008年に当時17歳でロイヤルズと契約し、昨年9月17日のクリーブランド・インディアンス戦でメジャーデビューを果たしました。この年は3試合に先発して0勝1敗・防御率3.52。ただ、メジャーでいきなり最速102マイル(時速約164キロ)を叩き出して、大きな話題となりました。

 ベンチュラの持ち味は、身長180センチと小柄ながら100マイルを超すストレートです。今年のオープン戦でも豪腕ぶりを発揮したベンチュラは、ネッド・ヨスト監督から先発3番手に指名されました。そして迎えた今シーズン初先発となったタンパベイ・レイズ戦では、勝ち星はつかなかったものの6イニング2安打無失点6奪三振と好投を演じ、4月15日のヒューストン・アストロズ戦では7イニング4安打1失点7奪三振で、見事メジャー初勝利を挙げました。

 メジャーの投手のなかで小柄な部類に入るベンチュラを見て、思い出される選手といえば、同じドミニカ共和国出身のペドロ・マルティネス(1992年~2009年/レッドソックスなど)です。180センチにも満たない身長でありながら、100マイル近いストレートとキレのあるチェンジアップを武器にサイ・ヤング賞を3度受賞しました。ベンチュラは幼いころ、マルティネスに憧れてピッチャーになったと語っています。今シーズンのロイヤルズは「台風の目」と言われているだけに、ヤンキースと接戦を演じる可能性は十分にあります。6月上旬と9月上旬にヤンキース戦が控えているので、もしかしたらベンチュラと田中投手が投げ合うかもしれません。