2012.11.17

【MLB】藤川球児がアメリカで高い評価を受ける本当の理由

  • 笹田幸嗣●文 text by Sasada Koji
  • 益田佑一●写真 photo by Masuda Yuichi

海外FA権を行使した藤川球児。どこの球団に移籍するのか注目が集まる 虎の守護神として、NPB通算220セーブを挙げた藤川球児の米国での評価が上がっている。先に行なわれたGM会議では、各球団の関係者たちが口を揃えて高い評価を与え、獲得に前向きな発言を繰り返した。

「素晴らしい投手であることは理解している。彼のことはスカウトが調査を続けてきた。とても気に入っている投手だ」(ドジャース/ネド・コレッティGM)

「素晴らしいリリーバーであることは知っている。我々は2006年から調査を続けてきた。実績は尊敬に値するものがある」(エンゼルス/ジェリー・ディポトGM)

「我々は優秀なブルペンの投手を揃えているが、それでも藤川はぜひ獲得したい投手だ。なかなかのナイスガイらしいな」(ダイヤモンドバックス/デレク・ホール社長)

 ブルペンを強化し、勝利の方程式を確立させることが、勝利の近道となる。そのため各球団とも力のあるリリーバーを少なくとも3人は揃えたい。そう考えると、その需要は30球団で90人にもなる。市場に獲得可能な優秀なリリーバーが出れば、争奪戦になるのが昨今の傾向だ。

 関係者によれば、現在の藤川の市場価値は2年総額で1000万ドル(約8億円)ほど。
確かに、藤川の日本での実績を考えれば、これぐらいの評価になるのは不思議ではないが、各球団の関係者は藤川の活躍を信じて疑わず、なおかつセットアッパーとして最高ランクとなる1年500万ドルの条件を用意するのは、少し評価が高すぎるのでは……と思ってしまう。だが、この背景にあるのは、じつは上原浩治(レンジャーズ)の存在である。