【MLB】レギュラー目前。青木宣親は、なぜ少ないチャンスを生かせたのか?
規定打席には到達していないが、3割をマークしてる青木 開幕から2カ月が経った。現在、日本人の野手でメジャーのロースターに入っているのは5人だけ。第一人者のイチローは2割7分1厘とまだまだ本調子とはいえず、松井秀喜はようやくメジャーの舞台に戻ったばかり。福留孝介と川崎宗則はベンチを温めることが多く打率は揃って1割台。そんな中、ブルワーズの青木宣親が奮闘を続けている。
現地時間5月30日現在、91打数29安打、打率3割1分9厘。規定打席には到達していないものの、準レギュラーとしてコンスタントな活躍を見せている。その青木の活躍で見逃せないポイントがいくつかある。
"数少ないチャンスを確実にものする"
第5の外野手として入団した青木には、キャンプから限られたチャンスしかなかった。その中で、米国の投手の間合いの短い投球フォームにアジャストし、春のキャンプでは2割9分9厘の打率を残した。
それでも4月はスタメン出場がわずかに3試合。ひと振り稼業で結果を求められたが、それでも3割4厘の好打率を残した。初めての異国での野球環境に加え、初対戦ばかりの投手を相手に残したこの数字の意味は大きい。
その結果、5月はスタメン出場が14試合に増え、月間打率も3割2分4厘に上昇した。チャンスを確実に掴み、一歩ずつステップアップしている姿は頼もしい。適応能力に加え、たくましい精神力があるからこそ、ここまで這い上がってきたのだと感じる。
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