【MLB】高橋尚成、巨人時代と変わらぬスタイルでつかんだ自信と信頼
昨シーズンは61試合に登板するなど、首脳陣の信頼も厚い メジャーリーグもレギュラーシーズンが始まった。この春、日本の注目を集めたのがレンジャーズのダルビッシュ有であれば、米国メディアはそのレンジャーズを含めたア・リーグ西地区の戦いに熱い視線を注ぐ。
もちろん話題の中心は、アルバート・プホルス、C.J.ウィルソンを加えたエンゼルスと、ダルビッシュが加わった地区2連覇中のレンジャーズの戦いだ。その中で注目したい選手がいる。スプリングトレーニングの6試合で9イニングを投げ、被安打3、無四球、無失点と完璧な調整を見せたエンゼルスの高橋尚成だ。
メジャー2年目の昨年、高橋の役回りはセットアップ、ワンポイント、ロングリリーフと多岐にわたった。そのため、気持ちで投げるタイプの高橋は、自身の気持ちをコントロールするのに苦労した。それでも残した成績は、61試合に登板し、4勝3敗2セーブ、防御率3.44とエンゼルスのブルペンを支えた。
その高橋からキャンプ中に興味深い話を聞いた。
「僕はアメリカに来てからも、一度も投げ方を変えたことはありません」
今年のダルビッシュしかり、日本からメジャーにやって来たほとんどの投手はメジャーの環境に対応するため、多かれ少なかれ投球フォームを変えた。高橋も、投球フォームこそ変えていないが、ボールの握り方や頭の中でイメージすることなど、少しぐらいは変えた部分があるのだろうと思っていた。しかし、それは本人に一蹴されてしまった。
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