2012.04.15

【MLB】松坂大輔は最高のバースデープレゼントをバレンタインに贈れるか?

  • ブラッド・レフトン●文 text by Brad Lefton
  • photo by Reuters/AFLO

キャンプ中、談笑するバレンタイン監督(写真左)と松坂大輔 5月13日は、ボビー・バレンタインの62歳の誕生日である。そんな彼への何よりのプレゼントは、松坂大輔の先発復帰であろう。

 昨年の6月、松坂は通常全治12カ月以上かかるトミー・ジョン手術を右ひじに受けたが、予定よりも明らかに早く完治に向かっているようだ。それをバレンタインは6週間におよんだフロリダ州フォートマイヤーズでのキャンプで目の当たりにしている。松坂の5月復帰の可能性もあるという知らせを受けたバレンタインは、それが「私への最高のバースデープレゼント」になるとメッセージを送り、松坂を勇気づけた。

 松坂がバレンタインの誕生日までに復帰するかどうかは定かではないが、バレンタインが松坂を2012年の先発ローテーションのキーマンになると見ていることは確かである。ジョシュ・バケット、クレイ・バックホルツ、ジョン・レスターが三本柱だが、残る先発ローテーションの2枠はまだ流動的である。ティム・ウェイクフィールドが引退し、ジョン・ラッキーが昨年11月に受けたトミー・ジョン手術により今季絶望の中、残る2つの先発ローテーションの座を、三本柱以外の投手陣で取り合うことになる。それは松坂にも先発ローテーション入りの可能性があることを意味し、たとえバレンタインの誕生日に間に合わなかったとしても、松坂復帰は最高のプレゼントになるに違いない。

 バレンタインは千葉ロッテマリーンズの監督として、西武時代の松坂を04年から06年の3年間、間近で見てきた。バレンタインは、松坂がどれほど対戦チームに威圧感を与える存在であるかを知っており、復活の手助けをしたいと思っている。以前、全米スポーツ専門テレビネットワークで野球解説者をしていたバレンタインは、西武時代の松坂を成功に導いていた多くの球種にレッドソックスが目もくれず、速球とスライダーを当てにし過ぎていることを批判していた。

 そして今年のキャンプ中にも似たようなコメントをバレンタインは残している。

「松坂には他の何でもなく、彼なりのピッチングをして欲しいと思っています。彼は非常に良いチェンジアップを持っていて、日本ではよく投げていました。以前、彼になぜアメリカでチェンジアップを使わないのか尋ねると、日米のボールにはあまりにも違いがあり、チェンジアップに自信が持てるようになったのは2年目だったため、それを球種に入れ込むことが難しくなっていたと言っていました。しかし今はボールに慣れていることもあり、2球種だけではなく他の球種も投げるようにアドバイスをしました。選手が自分らしくないスタイルで野球をしているのは見たくないですし、彼にもそうなって欲しくはありません」