【高校野球】大阪桐蔭、履正社の「2強」を脅かすはずが...大阪学院大高の異色の指揮官が語る「うまいけど強くない」の真意 (2ページ目)
【常識を覆す異色の野球哲学】
辻盛監督は以前から「大阪桐蔭や履正社を倒すのが目標ではなく、日本一が目標」と公言してきた。それだけに、甲子園に届かない現状にもどかしさが募る。一方で、全国から有望選手を集めるチームづくりには、批判的な声が向けられることもある。
今夏は練習試合を多く組み、ほとんど負けなかった。
2年前に侍ジャパンU−15代表のエース格だった林将輝が最上級生になり、投打に絶大な存在感を発揮している。北海道から進学した林をはじめ、越境入学する選手も多い。大阪学院大高に限らず、全国から選手をリクルートする手法は批判を受けやすいが、辻盛監督は「教育的価値が高い」と強調する。
「いろいろと批判はあるでしょうが、東大や京大を目指す中学生が越境して進学校に行くのと同じだと思っています。わざわざ大阪学院を選んで、覚悟を決めて野球に打ち込んでいるのですから。私はええことやと思います。もちろん、地元の選手だけで甲子園を目指すチームもすばらしいですし、どちらがいい、悪いというものではない。いろんなカラーを持った高校野球チームがあっていいのかなと思うんです」
来春にはアメリカで生まれ育ったハーフの選手が入学予定だという。辻盛監督は「英語しか話せないらしいので、いい文化交流になります」と笑う。
すでに広く知れ渡っているが、辻盛監督は大手保険会社に勤務した時代、13年連続ナンバーワンの営業成績を達成した"伝説の営業マン"でもある。ベストセラーのビジネス書を刊行し、今も会社経営者として活躍している。
一流ビジネスマンとしての顔を持つ辻盛監督は、野球に対しても独自の視点を持っている。選手たちには「期待値の高い野球をやろう」と説いているという。
「私は0点、0点、5点、0点、0点......と、どこかでビッグイニングがつくれればいいと考えています。9イニングを通して、何点取れるかを考える。1点を取ることにこだわりすぎると、向こうに1点取られたら負ける野球になってしまいます」
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