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【ドラフト2026】「村上頌樹を思い出すキャッチボール」 智辯学園の指揮官が惚れ込んだ杉本真滉の才能とは?

  • 谷上史朗●文 text by Shiro Tanigami

次代を担う逸材たち〜アマチュア野球最前線
第27回 智辯学園・杉本真滉(後編)

 本来のフォームを取り戻し、2回を無失点に抑えた。U−18アジア選手権を前に行なわれた大学日本代表との壮行試合。テレビ越しに杉本真滉(智辯学園)の投球を見たとき、本人が語っていた復調を確信した。

 本大会でも、オープニングラウンドのスリランカ戦で1回を無失点。スーパーラウンドでは韓国戦に先発し、3回2/3を1失点に抑えると、中1日で迎えた決勝の韓国戦でも先発を任され、3回1失点と好投した。

 同じ左腕の末吉良丞(沖縄尚学)の状態が上がりきらず、前田侑大(高岡第一)にも未知数の部分が多いなか、チーム内で杉本への評価が高まっていったのは当然の流れだったのだろう。

ドラフトを目前に控え、心境を語る智辯学園・杉本真滉 photo by Shiro Tanigamiドラフトを目前に控え、心境を語る智辯学園・杉本真滉 photo by Shiro Tanigamiこの記事に関連する写真を見る

【国際舞台で取り戻した自信】

 アジア選手権で準優勝に終わったあと、9月末に春以降3度目となるインタビューを行なった。話はU−18日本代表での経験を振り返るところから始まった。

 優勝を逃した悔しさを口にしながらも、その表情はどこか晴れやかだった。最後の大舞台で自分の力を示せた安堵感が伝わってきた。

「内容的には、自分でもよかったと思います」

 夏の不本意な投球のままドラフトを迎えるのと、国際舞台で復調を証明して迎えるのとでは、気持ちが違って当然だろう。夏にはヒジが下がって見えたフォームも、アジア選手権での投球を見る限り、選抜時の形に戻っていた。

「そこはジャパンに行く前にも言いましたけど、夏が終わってから考えてやっているうちに戻っていたので、心配はしてなかったんです。ジャパンが始まったときはキャッチボールがあんまりよくなくて、一瞬『アレ?』となったんですけど、それも大学との練習試合で投げていくうちに大丈夫になりました」

 各地の強豪校から集まった代表メンバーと過ごした時間も、大いに刺激になったようだ。

「とくに誰というより、みんな意識が高くて、考え方も技術も、やっぱりいいものを持ってるなと。一つひとつの練習のやり方とか、キャッチボールとかを見ているだけで、いろいろ学べて貴重な経験でした」

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著者プロフィール

  • 谷上史朗

    谷上史朗 (たにがみ・しろう)

    1969年生まれ、大阪府出身。高校時代を長崎で過ごした元球児。イベント会社勤務を経て30歳でライターに。『野球太郎』『ホームラン』(以上、廣済堂出版)などに寄稿。著書に『マー君と7つの白球物語』(ぱる出版)、『一徹 智辯和歌山 高嶋仁甲子園最多勝監督の葛藤と決断』(インプレス)。共著に『異能の球人』(日刊スポーツ出版社)ほか多数。

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