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【ドラフト2026】「村上頌樹を思い出すキャッチボール」 智辯学園の指揮官が惚れ込んだ杉本真滉の才能とは? (5ページ目)

  • 谷上史朗●文 text by Shiro Tanigami

 まずは、その関門を突破すること。プロ入り後も厳しい競争が待ち受けているだろうが、杉本なら智辯学園で過ごした3年間と同じように、がむしゃらに野球と向き合っていくに違いない。

 小坂監督も、教え子の未来に大きな期待を寄せている。

「真っすぐの質は、プロの世界でも戦えるものを持っているはず。まだまだ教わらなあかんこともいっぱいですけど、練習もようします。自分の一番の持ち味を磨き続けていけば、まだまだ伸びる。あとは、責任を背負って投げるなかで、人間的な部分も成長してきましたから、この先の世界でも周りの人からかわいがられる人間になっていってほしいですね」

 選抜準優勝の栄光、最後の夏に味わった挫折、そして国際舞台での復活。そのすべてが、杉本の成長につながっている。追い求めてきたのは、ただ速いだけではない「打者が嫌がるボール」。そのストレートを武器に、プロの世界でも勝負できるだけの可能性を示してきた。

 岡本和真(現・ブルージェイズ)、村上頌樹ら、数々の名選手を輩出してきた智辯学園。その系譜を受け継ぐ新たな左腕が、今、プロ野球への扉を開こうとしている。

著者プロフィール

  • 谷上史朗

    谷上史朗 (たにがみ・しろう)

    1969年生まれ、大阪府出身。高校時代を長崎で過ごした元球児。イベント会社勤務を経て30歳でライターに。『野球太郎』『ホームラン』(以上、廣済堂出版)などに寄稿。著書に『マー君と7つの白球物語』(ぱる出版)、『一徹 智辯和歌山 高嶋仁甲子園最多勝監督の葛藤と決断』(インプレス)。共著に『異能の球人』(日刊スポーツ出版社)ほか多数。

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